柚
飯田家には1本の柚の木がある。もう50年近く前になるだろうか。山廬裏の竹林に柚の苗があった。父に「これはどうして生えているのか」と聞いたことがあった。すると「四国の方から立派な柚を頂いた、その種から芽を出したもの」だそうだ。私に聞かれて思いたったのか、しばらくして父は苗を日...
柿簾
11月に入ると甲府盆地の東部の畑では柿の実が色付く。しかも非常に大きい。「甲州百匁柿」(ひゃくめがき)という渋柿で、1個350gから450gあり、まさに100匁ある柿の実で、たわわに実る。栽培農家では1個ずつ丁寧に鋏で切りとる。枝の両側を1㎝ほど残しておくことが肝要。収穫し...
飯田蛇笏、龍太両文学碑 第2回碑前祭
飯田蛇笏・龍太父子の文学碑顕彰の第2回碑前祭を今年も実施した。猛暑の後は9月から10月初旬に亘り、まさに「秋霖」に見舞われた日の連続であっが、10月15日の碑前祭当日は何故か旻天高く絶好の碑前祭日和となった。 当日は、山梨県芸術の森公園内に立地する、山梨県立文学館の「素心庵...
蛇笏忌のころ
昭和37年10月3日俳人飯田蛇笏(本名 武治)は生まれ育った山梨県東八代郡境川村小黒坂の自宅で逝去しました。明治18年に飯田家の長男として生まれてから、旧制京北中学、早稲田大学に進学した間を除き、その人生を境川の地で過ごしました。...
山廬特別公開と俳諧堂工事見学会
10月2日(日)と3日(月)蛇笏忌の両日、山廬の特別公開と現在復元工事が進められている山廬俳諧堂の見学会を開催しました。2日は秋晴れの中、山梨県内外から多くの方が訪れ、通常は非公開となっている山廬邸内を見学しました。蛇笏、龍太が生活した書斎や座敷には蛇笏、龍太の秋の句が飾ら...
境川小学生が瓦に俳句
山廬文化振興会では俳諧堂復元工事にあわせて、「俳句の里笛吹市」の地元笛吹市立境川小学校と相談し、6年生の卒業を記念して、俳諧堂復元に使う瓦に児童自らが作った俳句を書いてました。 9月9日秋晴れの中、6年生43人は、校長や担任の教員に引率され山廬に来ました。...
山廬の四季 8月中旬号
立秋を過ぎると山廬竹林では「露草」が可憐な花を咲かせる。 夜露が残る葉に朝日が当たり、新たな命を感じる。 まだまだ、強い日差しではあるが、朝夕に感じるものは秋の気配である。(撮影/秀實)
第2回 碑前祭
参加をご希望の方は、 こちらのページから用紙をプリントアウトしていただき、必要事項をご記入の上、FAXにてお申込みください。
山廬の四季 7月上旬号
山廬もいよいよ夏の設え 後山のドクダミの花を一輪ガラスの鉢に活けた(撮影:秀實)