山廬の蛍 狐川を舞うゲンジボタル山廬の裏を流れる狐川。夏至が近づいた6月中旬。少し蒸し暑さが残る夕闇の中をかすかな光が流れる。ゲンジボタルの淡い光だ。昭和40年頃まで境川のいたるところで蛍が乱舞した。しかし養蚕業から果樹に変わって消毒の影響だろうか、その数がめっきり減ってしまい、全く見れない年が何年も続い...
桃の花と新雪の南アルプス昨日まで二日間冷たい雨が降り続いた。今朝の山廬は朝から雲一つない快晴となった。南アルプス、八ヶ岳は春の雪を纏い、一層鮮やかである。 山廬後山を登った桃畑はいま五分咲き。まさに桃源郷である。 早朝の甲府盆地は霧に覆われ、山廬からは雲海が広がりその先に新雪の南アルプス、八ヶ岳が...
山廬雪景「山廬」(さんろ)は甲府盆地の東側、御坂山系の麓にある。内陸の盆地特有の気象である「夏熱く冬寒い」一年の気温でその差が著しくあるのが特徴である。炎天では40度になろうかという日もある。極寒は氷点下10度になる日もある。冬の寒さは骨身に沁みる。西北に聳える八ヶ岳から冷たい北風...