top of page

茸山


山廬後方に広がる雑木山。御坂山系の一角をなし、春日山(かすがやま)、名所山(みょうしょざん)など1,000mほどの山が連なっている。一部ヒノキなどが植林された人工林があるがほとんどがクヌギ、ナラなどの広葉樹の雑木林が広がる。9月中旬を過ぎると山頂付近に茸が姿を現す。採れるのは香茸(コウタケ)、オオジコウ別名だるま(ムレオオフウセンタケ)、タマゴタケ、そしてクロット(クロカワタケ)。その年の天候で採れる茸の多少が出てくる。今年は夏の猛暑で心配されたが、9月に入っての降雨でなかなかの当たり年である。先日茸採りの名人である幼馴染が届けてくれた。さっそく山の恵みを頂いた。これから麓にかけ10月中旬まで茸のシーズンだ。

クロットは少々苦みがあり酒の肴に最高である。作家の井伏鱒二氏は山廬に来るとクロットでお酒を頂くのを楽しみにしていた。里山の暮らしの秋の楽しみだ。

bottom of page