立秋の頃

標高400m前後にある山廬だが、梅雨が明けてからの炎天では連日猛暑が続く。盆地の影響もあって日中の最高気温は全国でも屈指の暑さである。

それでも、朝夕には谷からの涼風で寝苦しさはあまり感じない。山住のありがたさである。

暦の上では「秋」ですが、のアナウンス通りまだまだ日中の日差しは強い。

そんな時竹林に行ってみると、ホトトギスが一輪開いていた。

蹲のところに自生する秋海棠も淡紅色の蕾を膨らませ今まさに開かんとしている。山廬には白色の秋海棠もあるがこちらの方がやや遅く花開く。

芒はぐっと伸びを早め、そのわきの紫式部は可憐な花を咲かせ、次々と淡い緑の実を付ける。紫に色付くのはもうすぐだ。

秋をいち早く感じさせてくれる草花を川風が軽やかに吹いてゆく。確実に秋の風である。

                                                      文/写真 飯田秀實

                                          山廬竹林のホトトギス

                                                 秋海棠

                                              紫式部と芒

                                       蓮華升麻(レンゲショウマ) 

                                               後山の山萩  

                                        芒の尾花が出はじめる