春の雪と後山

昨日の雨が標高の高いところ、およそ千メートルほどのところから雪になったようだ。早朝快晴となった中を後山に登ってみると、南アルプスの前山は一本の筋をひいたように冠雪していた。山廬周辺はまだ桃の花が残っている。そして後山の山桜の大木も開花を始めた。父が好んだこの木は、一昨年の台風でひどく痛めつけられたが、たくさんの花を咲かせてくれる。タラの木も新芽がずいぶん伸びた。この季節は一日ごとに景色を変えてゆく。

〈文/写真 飯田秀實〉