7月17日 山廬俳諧堂がある笛吹市境川町の笛吹市立境川小学校では小学校6年生を対象に俳諧堂で俳句教室を開きました。境川小学校は飯田蛇笏も飯田龍太も卒業した学校で、学校の正面玄関には龍太が贈った「どの子にも涼しく風の吹く日かな」の句が掛けられています。
連日35度を超える猛暑日が続く中、小学生たちは学校から山廬まで徒歩でやってきました。15分ぐらいの道のりですが、上り坂を歩いてきた子供たちの額には大粒の汗。それでも元気に挨拶を交わします。1組と2組の児童は21人と20人。クラスごとに別れ俳句教室。はじめに飯田秀實理事長が山盧や俳諧堂について説明しました。昨年5年生の時にも俳句教室を開き、さらに、学校で「親子俳句教室」を開くなど境川小学校では日頃から俳句を勉強しているだけあり、飯田蛇笏、龍太の句を暗唱できます。蛇笏と龍太の代表句3句づつを大きな声で読み上げました。
今回も小林校長が先頭に立って俳句教室を企画し、笛吹市教育委員会が「出前授業」として支援しています。そんな取り組みを山梨県内の学校に事例報告するため山梨県教育委員会も立ち会いました。
俳句教室では、夏の俳句づくりについて学びました。講師の俳人で山廬文化振興会の雨宮髙文(俳号更聞)理事から夏の季語について教えてもらいました。そしてその場で児童たちは俳句を作り、1句ずつ清記して雨宮理事に講評してもらいました。
全員が1句以上作りましたが、境川小学校ではこの日俳句を学校の廊下に張り出してみんなで鑑賞するそうです。
秋には5年生の俳句教室を開く予定です。